2015年4月28日火曜日

書道師範になって定年に関係なく仕事をするための最低限必要な知識

書道師範の認定とはこういうもの

書道を教えられる「師範」という認定をもらい、師範(講師)としての仕事をするまでをまとめてみました。




車の運転免許を取ってドライバーの仕事をするのと違い、書道の指導をするために「師範の認定」が必要かというというとそうではありません。
いや、ほとんど関係がないと言ってもいいでしょう。

じつは書道の世界には国家資格のようなものはなく、また検定のようなものも存在しないのです。

民間の書道教室がそれぞれ独自の流派を自由に作って、その流派の中で昇段試験を行います。そして最上位になった際に「師範」という独自の認定を手にするということになります。つまり勝手な基準なのです。



もちろん、この師範の認定は他の教室(流派)では通用するものではなく、その教室や流派でのみの適用資格となります。勝手な資格と言ってもいいでしょう。

あくまでも教室(流派)が定めた基準なので、全国にある教室の分や流派の分だけ師範の種類もあるのです。


このほかにも「文部大臣認可 全国書道教師資格認定試験」というものがあります。

1次試験から4次試験までをクリアして、その都度登録料を払い、4次試験合格までで20万円近くかかってしまうというまさに高額塾というものです。 

しかし国家資格です。試験の受験料は1次につき5,250円なので、4回で21,000円となります。

また、「教師試験」と言っても学校教師の資格ではないので、前記した「師範」となんら変わりないレベルのものです。

この認識自体が多くのみなさんにないものなので、書道師範の資格はどこかの教室で取得するほうが安くつきますし、取得までの期間も早く済みます。

それでいてどこから読んでも「師範」です。立派な「書道師範」と公言できるに十分なのです。



教室の調べ方

師範認定を行っていない教室も多いので、師範を目指すならまずはその点を調べましょう。




Google検索で、「書道師範教室」と入れてみてください。かなりの数の書道教室が出てきます。

選び方のポイントは、

・教室の場所・・・通うのに便利な場所にあるか
・開講の時間帯・・・仕事帰りや休日に通える時間帯で開講しているか
・料金・・・とくに教材の費用などは要チェック
・流派・・・教室単位なのか、大きな流派なのか

このほかにもありますが、まずはじめにチェックすべきポイントです。これらはインターネットですべて調べられるものなので、人に聞いたりする必要はありません。

そして、インターネットで上記の項目がわからないような教室は、避けた方がいいでしょう。きちんと教えてくれる教室は、きちんとしたホームページで案内しているものです。


師範の認定を取得してしまえば・・・

書道教室を自分で開業するために必要な技能は、しっかりした基礎さえできていて、人に教えるということができれば問題はありません。教室を十分に始められるレベルなのです。



「級」や「段」について有名な教室や流派のものにこだわる人も中にはいるでしょう。その場合は、そこの先生がどの教室の看板を背負っているかをチェックしましょう。

例えば「日本書道教育芸術院の◯級の資格を持っている」というのは、けっこうなステータスらしいです。


どんな書道を学ぶのか

子供に教える習字程度なら、しっかり通信講座で勉強するだけで十分に教えられるレベルになれます。



最近では大人が習う書道教室も人気です。習字ではなく大人向けの書道の基礎を勉強して、大人向けの書道教室を開いてみてはどうでしょうか。

大人の場合は、「展覧会などに出品するような作品が書けるまでになる」という目標設定できる教室は人気が出ます。



さらには、どこかの書道スクールで講師として働きたいという場合は、きちんとした認定がないと難しいでしょう。


師範取得までの手順

①「誰に何を教える」かを決める

例えば、
近所の小中学生の子供たちのみに習字を教える・・・
大人の授業を中心に書道を基本から教える・・・
などを決めることです。

これは教室を開いてからの、顧客設定の基準になるものなので特に肝心です。

②師範の認定を行っている教室や通信講座の資料を比べる

教室の内容や通信講座の資料は、「仕事と資格.net」を検索するとたさんの講座が掲載されています。ここで資料請求してみてください。もちろん無料です。

通信口座を調べてみたい時には「ケイコとマナブ」がいいでしょう。こちらも資料請求は無料です。
「ケイコとマナブ」の通信講座はこちらです。 → 「ケイコとマナブ通信講座.net」

資料をよく見て、師範認定を行っているかを確認しましょう。けっこう細かく書いてあります。大事なことです。

師範認定を表示していなければ、”ない”と思って間違いないでしょう。

③体験入学を試す

資料の中から気になる教室を選び、体験講座に行ってみましょう。案内に体験講座もあります、と書いてある教室も掲載されています。

入学の前に説明をきちんとしてくれる教室もあったりします。

とくに書道の場合は、揃える教材のことが大きく気になる点です。そういう意味でも教室体験はとても大事です。体験した際に、直接教材のことも聞いてみましょう。

あらかじめ質問事項をまとめて、体験のときは忘れて抜ける項目がないようにしておきましょう。

相手の受け答えの仕方を観るだけでも、その教室のレベルを測ることができます。

④希望する授業を行う教室を選ぶ

大人に書道の基本から教えたいのであれば、通信講座にプラスして、古典の基礎を教えてくれる教室を選ばなければなりません。

小さい子供にだけ習字を教えたいのなら、通信の習字講座だけでも学べます。

⑤学びながら自信が持った時点で開塾

書道も習字も基礎が学べて、お手本が書けるようになったら師範として問題なくスタートできます。

⑥教えながら自分も教室に通う同時進行

どんな習い事でもそうですが、先生も日々勉強しています。

例えば、ピアノの先生は子供達を教えながらも、有名な先生に師事していて日々向上している人が多くいます。そうでないと生徒数も減ってしまうようです。

⑦師範取得ができた時点で、教室の看板を背負って活動

自分が師事した教室の昇段試験を受ける事ができるので、価値が上がります。


師範取得までの流れは以上です。


取得期間はどれくらいかかるのか

これも人それぞれですが、師範取得となると最短で2年という教室や、10年もかかってしまうという教室もあります。

教室を開くまでの期間だと、早ければ1年でも可能です。

何度も言うように、習得の早さの問題だけなので、人それぞれです。

私の知り合いの先生にこんな先生がいます。子供の頃に習字を習っていて、書くのはある程度の自信があったので開塾し、幼児と小学生を教えていました。

時々、高齢の方が習いたいと見学に来ていたそうですが、大人には教える自信がないため断っていたそうです。

そして自分の向上の為にも古典を習おうと決め、学校形式の教室で学び始め、1年が経ったころから大人にも古典の基礎を教えるようになりました。

その後、1年で師範を取得し、大人の生徒数の方が多いくらいまでになっています。

大人の教室では、月謝も高く設定できますし、平日の昼間の時間帯に教えられるのも好都合です。

書道は奥が深い授業になるからです。

大人が授業で求めていることは、
行書や草書などの大人の字が書きたい・・・
自分で創作作品が書けるようになって自宅に飾りたい・・・
などです。



多少高い月謝でも、楽しみたいという気持ちに応えてくれる教室は人気となります。



まずは誰に何を教えたいかを決めたら、無料の資料請求をしてみてください。

「仕事と資格.net」がわかりやすく、種類も豊富なのでオススメです。


通信講座を探すときには「ケイコとマナブ通信講座.net」がオススメです。


2015年4月27日月曜日

書道(習字)教室の月謝を比較してみました~書道師範への道

書道師範という仕事




「書道」と「習字」の違いは、一点です。「表現力」です。書く文字をどう表現するのかの違いです。

表現することを心がけて取り組めば、書道師範への道はより近いものになります。

そして、書道師範という仕事を得る近道にもなります。

このブログでは、書道師範の資格を最短でラクに取得するための方法と様々なノウハウをご紹介していきます。



一言に「資格」と言ってもたくさんあるのですが、その中でも「書道師範の資格」が一番手軽で、比較的にスムーズに取れるものです。

しかもイメージしているほど、そこまでのお金はかかりません。また、お金をかけずに取得する方法をここに書いていきますので、ぜひ参考にしてください。

さらに書道師範の資格は、「一生使える」ものなので、一度取得してしまえば、あとは「どう稼いでいくか?」という問題だけです。

「字」が上手い下手の話ではなく、事業展開スピードが早く、「すぐにやってみる」という人がうまくいきます。

ようは書道師範とは、教える段階になっても最もラクな仕事なのです。
じっさい今まで1000人を超える生徒さんを教えて来た私が言うので間違いありません。はっきり申し上げて他の仕事に比べてラクなのです!




書道と習字の違いとは

お手本通りに字を習うのが習字で、書の道を極めようと芸術的に書くのが書道です。

習字は現代の楷書を元にした書体なので、文字は辞書の通りの書き順で書きます。書き上げた文字の形も辞書と同じようになります。

書道と習字を比べた場合、とくに「はらい」「とめ」などの部分についてが大きく違うところです。




書道の基本は古典なので、その時代の名書家の思想や感情を表現しています。

古典とは中国が起源で、その頃の名書家の作品を指しています。

その作品の意味や旧字体を習い、同じように真似て書くことで、筆の使い方やリズムが分かるようになり、どんな作品でも創作できるようになります。


ちょっと難しい話になりましたが、習字と書道が違うということだけを知るだけで十分です。そして何を学びたいかをはっきりさせましょう。

例えば、

「字が上手くなりたい」
「色々な書体が書けるようになりたい」
「結婚前に何か資格を取っておきたい」
「将来は師範となり仕事としてラクに高収入を得たい」

などです。

とくにいちばん最後のラクして収入を得たいと思うならば、絶対に「書道」を学ぶべきです。

では、どれくらいの収入をえれるのか・・・それぞれの教室の月謝がどのくらいなのか比べてみましょう。


書道(習字)教室の月謝の相場

①習字教室の月謝は3000円~8000円程度が相場です。

教室は自宅を兼用している場合が多く、玄関に書道教室の看板が出ている程度です。



多くの場合、子供を中心に教えているので、子供が通う夕方の時間帯なら見学できたりする教室もあります。

そこで体験入学を申し込んでみてはいかがでしょう。

百聞は一見に如かずです。噂話しや人づての情報だけではなかなか分からないことも多いですし、先生の教え方もそれぞれあるものです。


習字教室は、先生が示すお手本に習って同じように書けるまで何度も練習するのが一般的です。

さらに教室の良い点は、直接先生と話しをしながら学べるので分かりやすく、教える側からも添削が早いことです。

習字は楷書が基本ですので、書き順・とめ・はらいも学校の辞書の通りに習います。つまり学校での漢字の授業の助けになります。

レベルアップを狙って、級や段の昇段試験も受けられますが、その基準は各教室によって違いますので、他の教室のレベルと比べることはできません。

「習字○段」と聞くことがありますが、教室によって基準が違うものなのでその点は理解されていたほうがいいです。

逆に言うと、昇段試験を自分でアレンジできるということにもなります。


②『書道』は個人の教室で8000円前後、学校形式の教室なら10000~20000円程度です。


授業内容は古典の基礎を中心に様々な書体を学ぶことです。習字と違う点は、現代の常用漢字が元になってはいないということです。

書道は旧字体が元になっています。ただし旧字体が常用漢字になったものはたくさんあります。

旧字体とは、現代の文字のおおもとになった書体のことで、それぞれに様々な意味があり、現代文字に変化しています。

例えば、部首で『隹』ふるとりと言う字がありますが、これは鳥と同じ意味になります。

書き順は現代の常用漢字通りに書くのが習字ですが、書道においてはその書き順は間違えとなってしまいます。

下の画像を見てください。



このように常用漢字と旧字体の書き順は違うようになります。二角目は鳥の尻尾の意味があり、これが短いと間違えた文字になってしまいます。

いちばん下の文字の「難」という字が変化していくのがわかると思いますが、変化していくのも創作の楽しみの一つです。基本を知っていれば様々な文字が楽しめるとういうことになります。



現代文字の旧字体がどれなのか、どうしてこの字に変化したのかを習うのかが書道です。つまり、漢字の成り立ちの意味を知った上でなければ書道はできないということになります。

少々難しく感じたかも知れませんが、一度覚えてしまえばどんな作品でも書けますし、作品を観る力が付くので、間違った文字を書いていれば大した書家ではないと判断できるようになります。

これも習字とは違う、「書道」の楽しみのと深みのひとつです。こういうことを教えていくのが書道です。


このような授業を行う教室は、学校形式の教室に多く見られます。

学校形式とは大規模な団体という意味で、先生も10人以上生徒数も何百人という教室のことです。

カリキュラムが決まっていることが多く、古典を深く掘り下げた授業を行っていますので月謝も高めになりますが、

基本から学べることが良い点です。こういう教育の視点は、将来ターゲットとする顧客によっては非常にもとめられている授業の要素となります。

とくに高齢者で書道を学びたいという人が多いのは、本格的な書道をやりたいという点にあるのではないでしょうか。

③通信講座なら4000円前後です。通信の場合は習字や古典、その他にも色々な講座があります。

例えば、「かな文字教室」という講座がありますが、通信講座なら種類も多いのでそれぞれ比べてみることができます。

手紙をさらさらと書く文字は草書や行書の文字なのですが、毎年の年賀状や祝儀袋の表書きなど、一度習ってしまえばとても役に立ちます。

その他には賞状の代筆など、こういう教室は通信講座ならではです。




通信講座のメリットとデメリット

通信講座のデメリットは、継続して1人で練習しなければならないことでしょうか。

仕事が忙しく通学はできない、子育て中で留守にできないなどの理由で通信を選ぶ人が多いようなので、1人でも継続した強い意志ががなくてはいけません。

反対に通信講座のメリットは、空いてる時間を有効利用して本格的な書道、つまり色々な書体を学ぶことができるということです。

通学の時間も掛からないですし、夜遅くしか時間が取れない方や早朝に集中する人、それぞれの時間で勉強できます。

習字もそうですが、書道は続けてさえいれば必ず上達し、1年2年があっと言う間に過ぎ、師範のレベルを目指すこともできます。

何でもそうですが、まずは調べて始めてみること、行動することが大事です。

通信講座を調べてみたいときは、「ケイコとマナブ通信講座.net」が便利です。もちろん資料請求は無料です。




まとめ

字がきれいになりたい、色々な書体を書けるようになりたいと始めた書道が、いつの間にか師範取得しているということはよくあります。

じつを言うと私がそうです。

自分がやりたいと興味をもったものは続けられるものですし、趣味を仕事にできたら一生楽しいと思います。

そんなことが可能なのは書道です。

そして学んだ分だけ上達が早いのも書道だと思います。

とにかく書くことで上手くなる、筆の使い方がわかる、コツがわかる、墨の入れ方がわかる、紙の善し悪しもわかるようになります。

不思議なもので、今日は湿度が高いので墨の濃度を濃くしよう・・・なんて考えられるようにもなります。

墨が紙に吸い込む感覚なんですが、いつもよりにじみが多かったり、かすれが多く出たりするので、自分の感覚で調整できるようになったりもします。


こういう事は、やってみた人にしかわからない感覚です。なんでもやってみてはじめてわかるものです。他の人の作品も自分なりに評価できるようにもなります。

毎日色々な気付きがあり、日に日に上達しているのも感じます。それが書道のおもしろさです。



まず決めなければならない事は、「習字」なのか「書道」なのか、その次に「通学」なのか「通信講座」なのかです。

興味ある教室の資料も取り寄せて、月謝の違いは? 勉強量の違いはなにか? など、じっくり見比べてください。

もし、「通学」を選ぶなら面倒くさがらずに、必ず何カ所かに体験入学に行ってみましょう。

なかなか外に出るのは・・・という方はまず、「通信講座」でどんなものがあるかを調べてみましょう。

「仕事と資格.net」「ケイコとマナブ通信講座.net」では、無料で資料を取り寄せることができます。いろんな教室の情報を入手することができます。

入手方法は簡単ですので、まずは資料請求をしてみましょう。

こちらから資料請求できます。→ 仕事と資格.net

 ケイコとマナブ通信講座.net



2015年4月25日土曜日

資格取得の中でも書道師範が1番ラクな理由とその具体的な方法

たった1年弱で書道の講師(師範)の資格を取得して、いまでは数十人の子供たちを教室で教える、私の門下生が書道の講師の資格の取得について書いています。(女性です)




資格と言ってもいろいろあるのですが、

①花嫁修業のひとつとして持っておきたい
②将来の子供の学費が気になりだした
③家にいながらにして収入になるもの
④しかも、ある程度フレキシブルに時間を決めることができるもの・・・

これらの条件にぴったりと当てはまるのが「書道の師範」です。

さらにこの書道の師範は、短時間で高収入が見込める資格なのです。

実際に私は5年前に書道の師範になりました。子育てが忙しかったころです。もっと子育て前から始めていればと後悔しています。そうすれば、もう少しラクに生活ができたのでは・・・と。


書道師範の資格を取っていたおかげで、いいこともありました。
私の息子は、私が師範として小学校の頃から教えていたので、書道の大会では金賞を取ることが多かったです。

自分の子供に教えられる・・・っていいものですね。




なぜ習字じゃなくて書道なのか


書道(習字)は、『親が子供に習わせたい習い事』のランキングで必ず上位に入っています。



親の願いとしては、

・字がきれいな子になってほしい
・集中力を養ってほしい
・礼儀作法を身に付けてほしい

など、むかしからその理由は変わらないようです。

子供に習字を習わせに行かせる人が多いのもうなづけます。


また一方で、自分自身で書道の資格をマスターし、自分が書道師範になった時には、この願いを叶えることも可能です。だから書道をマスターしたほうがいいのです。

書道師範としての仕事の最大のメリットは、教える立場になったときでも自分の子供にも接することが出来ることです。

個人的にも、私は書道師範はオススメの資格だと思っています。



書道のマーケットはけっこう広い

教える対象の生徒は、子供に限らず大人にも教えることができます。

最近は「和の習い事」のブームで、大人の教室もたくさん増えてきています。ちょっとしたブームになってしるんですね。

また、年齢層も20代から70代と幅広く、最近では書道を習う若い男性も増えているようです。


大人が書道を習う目的は、

・師範の取得(これはもちろんですが)
・手紙をすらすらと草書で書けるようになりたい
・自分の創作作品を作りたい
・いつか展覧会に応募したい

など趣味を満喫したいと思っている方も多いようです。



書道師範になった折には、「自分が教わった内容と同じように生徒に教える・・・」と思えばいいです。

教えることは意外と簡単です。私はいまでもそうしています。

生徒さんの数も安定してきているので、教えながら学んでいくということも加わってきています。


習い事の教室は、ほとんど口コミで広がるので、上手いかどうかよりも、誠意をもって一人一人に応えてあげているか、子供が楽しいと感じているかが重要です。

少し先の話しになってしまいましたが、書道教室を開くということも、思っているほど難しいことではありません。



書道師範の資格の取り方

では、書道師範になるにはどうすればいいのでしょうか? その前に師範とは何でしょうか?


技芸や学問を教えることができる人を「師範」と言います。

そして書道の場合は、その教える内容は流派によって分かれています。流派とは、それぞれの集団の流儀や様式の違いのことです。

流派ごとの授業内容で流儀や様式をしっかり教え、師範を増やして継承します。

師範になるには各教室や学校の認定を受ける必要があります。認定は流派ごとに基準が違いますし、師範になるまでの期間も違います。

師範の認定をもらうと、その流派の看板を背負って教室を開くことが出来ます。



つまり、師範の価値は流派の内容によって変わってきますが、日本舞踊や茶道のような大きな流派ではないので、それ程の差はないと思っていいです。



昇段試験について

将来、教室を開いた場合に必ず行う級や段の昇段試験についてお話しします。

教室だけの試験の場合は、そこの先生から「○級に進級です」と言われるだけです。

流派の人数が多い場合は、毎月発行される冊子があり、それぞれの試験結果が掲載されたりましす。

これは知らない人と競い合うことになるので、自分のモチベーションがアップし、同時に進級の価値も上がります。

ひいてはそれが教室の価値でもあり、いわゆる「宣伝」にもなるのです。

発行される冊子を見て、親が教室を決めたりしているのも実態です。



もちろん、それが一番重要なことではなく、良い教室というものは口コミで広がるのです。つまり授業内容が重要です。

師範を取ることだけを目的とするなら、案外簡単に取れる教室もたくさんあります。

師範は技芸や学問を教える人と先に書きましたが、社会的な地位はまったくありません。ほとんどイメージのようなものです。書道師範とは。

実際に私も「書道師範です」と周りに言うと、ほとんどの方から「凄い!」と言って頂けます。しかしどんなに言われても教え方が一番大事です。



書道教室の選び方

質の高い授業を行っている書道教室で学び、さらに短期間で書道師範の取得ができるのが理想ですよね。

質とは、目的に合わせた授業の内容です。他の教室にはないカリキュラムを取り入れ、深く書道の知識を学べる教室がいい教室と言えます。

短期間であればそのぶん授業料も節約でき、後は自宅で空いてる時間にどんどん練習するだけです。

一般的に師範取得は10年かかると言われていますが、中には2年で取得できる学校形式の教室もあったりします。

その内容も圧縮したような濃い内容になっています。書道師範の資格取得は、長い時間をかければいいというものでもありません。

このような教室は、ほとんどが大規模な学校形式のものです。



書道教室の授業の内容

古典の基礎から学ぶのが望ましいですし、古典にでている文字を書けるようになれば、どんな作品でも出来るようになります。

そもそも書道は中国が起源なので、その頃の名書家の作品を習い、臨書と言ってまったく同じように真似て書く練習が非常に重要なポイントです。

どのように筆が動き、墨継ぎはいつするのか、呼吸はどうかなどを学ぶことで作品を観る力を養います。



中国の古典には素晴らしい書家と作品がたくさんありますが、それも書道を習った人にしかわからない素晴らしさなのです。

中国だけではなく、日本の名書家の作品も素晴らしいです。

日本の名書家と言えばやっぱり空海です。

その他に橘逸勢・嵯峨天皇の三人が三筆と言われていました。空海の代表作と言えば現代の手紙に似た『風信帖』(ふうしんじょう)という作品があります。



なぜ凄いのか・・・
同じように書くにはどうしたらいいのか・・・

などを考えるのが古典の作品の楽しさです。

書道を始めるならぜひ古典を深く学んで、年齢の幅を広く教えられるようになったほうが、これからはいいでしょう。



通信講座というもう一つの選択

結婚前の準備でコツコツ学びたいとか、今は会社員で書道教室なんか通えない、という場合は通信講座がオススメです。

最近は習い事ブームで、通信講座の質もかなり高くなっています。

通信講座のいいところは、できる範囲で頑張れるということです。もちろん真剣にやればレベルはアップするし、添削があるものを選べば通学しているのとほぼ変わりません。

通信講座の一覧を見てみると、通学では学べない色々な書体の講座があったので、私も早速資料を取り寄せてみました。








手紙などを書く場合の筆文字は、けっこう人気の講座です。

DVDが付いているので、筆を動かすスピードや文字を書くときのテンポ身に付きます。



スピード上達の決め手は『美文字のリズム』が大事だと解説しています。勉強方法としては、DVDを見てからテキストに取り組み、1日20分の練習だけで添削もしてもらえるものです。


以下、教材の特徴を詳しく書いていきます。

・オリジナルバインダーが付いて整理整頓しやすくなっています。

・テキストの内容の一部が載っているので説明しますが、一文字づつの練習テキストには文字の角度や長さなどの書き方が詳しく解説してあります。

・年賀状の書き方のテキストには、全体のバランスの取り方や強くゆっくり、丸みをつけて、だく点の位置など細かく記載してあります。

・暑中見舞いのテキストは行書の練習です。

・行書とは流れるように続けて書く文字のことで、手紙を書かれる方は憧れの文字です。

・教材は55段階にステップアップしていくもので、DVDが付いて添削もしてもらえるならお得かも知れません。

・学習期間は5か月になっていますが、受講保証期間は12か月なので、この期間内に終われば問題ないということですね。

・価格は一括払いなら29,000円、月々なら1,200×24回なので12ヶ月で完了すると、月々2400 円になりますね。



②の講座は賞状技法士養成講座です。

DVD付で、12ヶ月の授業内容ですが、無料保証期間はプラス6ヶ月付いています。

・受講料は一括払いなら74,250円、月々は6回、12回、15回の分割があり、12回なら6,800円になります。

・終了時に級位検定試験を希望すると10,800円で受けられるようです。つまり、この団体の級位認定書がもらえるということですね。

・テキストの内容は各種賞状の書き方、胸章、挨拶状、のし、宛名などの書き方になっています。

・添削も10回あり、電話・FAX相談も付いています。これは珍しいですし、直接先生と話し説明を受けるのはわかりやすいですね。

・教材の中には、専用筆2本、墨、硯、レイアウト用紙、鉛筆、消しゴム、水差し、書道箱が付いています。その他のプレゼントで特別な小筆1本プレゼントになっています。

・受講終了後の仕事の斡旋もあるようです。

本部受注センターに人材登録しておけば、毛筆賞状の仕事や、デパートなどへの毛筆人材紹介、イベント会場の表彰式揮毫(きごう)、カルチャーセンター、シルバーセンター、公民館などで開催される養成講習会の講師などの紹介が受けられるということです。


③の講座は新・書道入門です。




・DVD付の入門編で6ヶ月のコースですが、無料延長期間6ヶ月付いています。

・半紙に4字熟語を書き、添削された内容が載っていますが、一文字づつ丁寧に説明されています。

・3回目の提出はかな文字の四字書きを小筆で書く内容ですので、珍しいと思いました。

・4回目は行書に進んでいますが、この講座は書道入門から始まって、ステップアップするコースがあり、中級、上級に進む事ができます。

・中級では、行書もかなり高度な教材になっています。

書道入門以外は古典を学ぶ教材ですので、オススメだと思います。

・授業料は書道入門で26,740円、次のステップへ進む場合は実力がつく書道で22,110円、次のステップが書道中級で22,110円、最後に書道上級で25,200円です。

・各ステップの期限が6ヶ月で、無料延長期間も6ヶ月付いています。

・全てを受講すると、2年で古典まで学べる事になります。

・セット内容は、テキスト、添削ノート、半紙セット、DVDの他にプレザントで大筆、小筆、下敷き、墨汁、筆置きが付いてきます。


この他にも通信講座には色々な教材がありますので、全ての資料を取り寄せてじっくり検討することをオススメします。

このような講座は5ヶ月~12ヶ月と短期なものが多いので、色々やってみるのも良いのではないでしょうか。

同時に古典を学べば、通学よりも多くを学べて授業料も安くてすみます。

通信講座の資料を取り寄せてみたいと思う方は、「ケイコとマナブ通信講座.net」からが便利です。

もちろん資料請求は無料です。


じっさいのスクールや教室に通いたいという方は、「資格と仕事.net」から資料請求する方法が1番便利で早い調べ方です。

もちろんこれも資料請求は無料です。



開塾できるまでの期間はどのくらいか

書道を習い始めてから、自分で教室を開くまでどのくらいの期間を考えていればいいのでしょうか?

極端な話なのですが、書道は師範の資格がなくても開塾はできます。例えば学び始めて3年経って師範はもらえてない状態でも、書道の知識があり、お手本も問題なく書けるのであれば開塾できます。

どこかの機関に登録するというものではないのです。

その後に師範の資格を取得し、流派ごとのカリキュラムがある場合はそのカリキュラムに沿って教えていけばいいことです。

開塾までの期間とは、書道を学ぶ過程での本人の習得の早さと、教える自身はいつ身につくかということできまります。

数ヶ月後というのは無理だとしても、頑張れば1年後に開塾することもできます。実際に私がそうでした。


開塾する場所を探す

書道教室を開くにあたって難しい問題の一つが、教室の場所をどこにするか? ということです。

ほとんどの方が自宅の一室を教室にしていますが、マンションの一室だととても狭い場合があります。

せっかく集まった生徒を人数制限しなければならないとか、毎日休みなく授業をしなければならないのでは、短時間で高収入の意味がなくなります。

それすらもできない程の狭さなら、自宅で開塾は難しいですね。

私の友人は、市が管理しているコミュニティーセンターを借りて指導をしていますが、とても広く低価格で借りることができると言ってます。



公民館などは営利目的(月謝が発生する)だと、借りることができません。

とにかく最初は設備にお金がかからない方法を探して、生徒数が増えて安定してから賃貸などの物件をさがしましょう。

周辺地域をよく調査し、書道教室がどの辺りにあるか、そこの人気はどうか、月謝はいくらなのかなどを調べてから場所を決めましょう。

先にも言ったとおり、書道教室は口コミの力が大きく影響します。

ちなみに、子供の習字の教室で「硬筆」を教えてるところは人気教室になっています。親が望む字がキレイになってほしいという願いから人気になっているのです。

書道のイベントが人気です

教室とは違って、誰でも参加できる子供の書道のイベントは人気があります。目的は、書道に触れて楽しいと思ってもらうことです。

イベント内容は、墨を使って絵を描く、字の意味をイメージして創作するなどです。

例えば、『風』という字を創作で書きましょうと言うと、サラサラと細く流れるような字を書く子、激しい風をイメージして太く力強い字を書く子、様々です。

きれいな字を書く必要はなく、ながーい字だったり、読めないような崩れた字でもいいのです。その字の持つ意味が、イメージで伝わればいいのです。

子供達の発想は大人には考えられない自由なもので、書道の楽しさはここから教えてあげられます。


教室でも時々は自由な発想で書かせるのも良い刺激だと思います。
私もそうでしたが、自分の子供の発想に驚かされ天才!」と思ってしまう程、親も嬉しいイベントなんです。

一度そのようなイベントをさがして、参加してみるのもいいと思うのですが、なかなかやっている人が少ないですね。

なにも教室を開かなくても、このような楽しいイベントを中心に活動する師範でも良いと思います。

人はどんどん集まり、大人数を一度に短時間で教えられますし、自分にとっても良い勉強になります。

この画像を見てください。

長く書道を習っている11歳の子の展覧会用の作品です。



子供でもこんな素晴らしい作品が書けるようになるんですね。


まとめ

書道は趣味を仕事にできる素晴らしい習い事だと思います。

花嫁修業のつもりで始めてみるのも良いですし、仕事をしながら新しいことにチャレンジするのも夢が広がります。

自分が年を取ってもずっと続けられる仕事って中々無いものです。

書道はやればやるほど奥が深く、やりがいがありますし、展覧会も多数あるので実力を測ることができます。

数ある習い事の中で書道をオススメするのは、実際に自分が体験したことですし、今でも楽しく教えていて生き甲斐になっています。

想いは通じるもので、生徒も毎月増えていますし数々の賞を取っています。

今から教室に通い始めて、1~2年くらい経った頃には開塾も夢ではないので、すぐに始めてみたらどうでしょう。1~2年なんて案外あっと言う間だと思います。



書道教室を開くことは最終目標で、まずは書道を習うところから・・・と思う方は、「資格と仕事.net」を見てみましょう。

「文字を書く習い事」関連でも様々な講座があります。

資料自体もとてもわかりやすく、資料請求自体は無料なので、色々な内容のものを数多く取り寄せ、興味あるものから比べてみてください。

「400以上の資格」・・・ってスゴイです。資料を見ているだけでもなんでも資格を取れそうな気になります。