2015年4月28日火曜日

書道師範になって定年に関係なく仕事をするための最低限必要な知識

書道師範の認定とはこういうもの

書道を教えられる「師範」という認定をもらい、師範(講師)としての仕事をするまでをまとめてみました。




車の運転免許を取ってドライバーの仕事をするのと違い、書道の指導をするために「師範の認定」が必要かというというとそうではありません。
いや、ほとんど関係がないと言ってもいいでしょう。

じつは書道の世界には国家資格のようなものはなく、また検定のようなものも存在しないのです。

民間の書道教室がそれぞれ独自の流派を自由に作って、その流派の中で昇段試験を行います。そして最上位になった際に「師範」という独自の認定を手にするということになります。つまり勝手な基準なのです。



もちろん、この師範の認定は他の教室(流派)では通用するものではなく、その教室や流派でのみの適用資格となります。勝手な資格と言ってもいいでしょう。

あくまでも教室(流派)が定めた基準なので、全国にある教室の分や流派の分だけ師範の種類もあるのです。


このほかにも「文部大臣認可 全国書道教師資格認定試験」というものがあります。

1次試験から4次試験までをクリアして、その都度登録料を払い、4次試験合格までで20万円近くかかってしまうというまさに高額塾というものです。 

しかし国家資格です。試験の受験料は1次につき5,250円なので、4回で21,000円となります。

また、「教師試験」と言っても学校教師の資格ではないので、前記した「師範」となんら変わりないレベルのものです。

この認識自体が多くのみなさんにないものなので、書道師範の資格はどこかの教室で取得するほうが安くつきますし、取得までの期間も早く済みます。

それでいてどこから読んでも「師範」です。立派な「書道師範」と公言できるに十分なのです。



教室の調べ方

師範認定を行っていない教室も多いので、師範を目指すならまずはその点を調べましょう。




Google検索で、「書道師範教室」と入れてみてください。かなりの数の書道教室が出てきます。

選び方のポイントは、

・教室の場所・・・通うのに便利な場所にあるか
・開講の時間帯・・・仕事帰りや休日に通える時間帯で開講しているか
・料金・・・とくに教材の費用などは要チェック
・流派・・・教室単位なのか、大きな流派なのか

このほかにもありますが、まずはじめにチェックすべきポイントです。これらはインターネットですべて調べられるものなので、人に聞いたりする必要はありません。

そして、インターネットで上記の項目がわからないような教室は、避けた方がいいでしょう。きちんと教えてくれる教室は、きちんとしたホームページで案内しているものです。


師範の認定を取得してしまえば・・・

書道教室を自分で開業するために必要な技能は、しっかりした基礎さえできていて、人に教えるということができれば問題はありません。教室を十分に始められるレベルなのです。



「級」や「段」について有名な教室や流派のものにこだわる人も中にはいるでしょう。その場合は、そこの先生がどの教室の看板を背負っているかをチェックしましょう。

例えば「日本書道教育芸術院の◯級の資格を持っている」というのは、けっこうなステータスらしいです。


どんな書道を学ぶのか

子供に教える習字程度なら、しっかり通信講座で勉強するだけで十分に教えられるレベルになれます。



最近では大人が習う書道教室も人気です。習字ではなく大人向けの書道の基礎を勉強して、大人向けの書道教室を開いてみてはどうでしょうか。

大人の場合は、「展覧会などに出品するような作品が書けるまでになる」という目標設定できる教室は人気が出ます。



さらには、どこかの書道スクールで講師として働きたいという場合は、きちんとした認定がないと難しいでしょう。


師範取得までの手順

①「誰に何を教える」かを決める

例えば、
近所の小中学生の子供たちのみに習字を教える・・・
大人の授業を中心に書道を基本から教える・・・
などを決めることです。

これは教室を開いてからの、顧客設定の基準になるものなので特に肝心です。

②師範の認定を行っている教室や通信講座の資料を比べる

教室の内容や通信講座の資料は、「仕事と資格.net」を検索するとたさんの講座が掲載されています。ここで資料請求してみてください。もちろん無料です。

通信口座を調べてみたい時には「ケイコとマナブ」がいいでしょう。こちらも資料請求は無料です。
「ケイコとマナブ」の通信講座はこちらです。 → 「ケイコとマナブ通信講座.net」

資料をよく見て、師範認定を行っているかを確認しましょう。けっこう細かく書いてあります。大事なことです。

師範認定を表示していなければ、”ない”と思って間違いないでしょう。

③体験入学を試す

資料の中から気になる教室を選び、体験講座に行ってみましょう。案内に体験講座もあります、と書いてある教室も掲載されています。

入学の前に説明をきちんとしてくれる教室もあったりします。

とくに書道の場合は、揃える教材のことが大きく気になる点です。そういう意味でも教室体験はとても大事です。体験した際に、直接教材のことも聞いてみましょう。

あらかじめ質問事項をまとめて、体験のときは忘れて抜ける項目がないようにしておきましょう。

相手の受け答えの仕方を観るだけでも、その教室のレベルを測ることができます。

④希望する授業を行う教室を選ぶ

大人に書道の基本から教えたいのであれば、通信講座にプラスして、古典の基礎を教えてくれる教室を選ばなければなりません。

小さい子供にだけ習字を教えたいのなら、通信の習字講座だけでも学べます。

⑤学びながら自信が持った時点で開塾

書道も習字も基礎が学べて、お手本が書けるようになったら師範として問題なくスタートできます。

⑥教えながら自分も教室に通う同時進行

どんな習い事でもそうですが、先生も日々勉強しています。

例えば、ピアノの先生は子供達を教えながらも、有名な先生に師事していて日々向上している人が多くいます。そうでないと生徒数も減ってしまうようです。

⑦師範取得ができた時点で、教室の看板を背負って活動

自分が師事した教室の昇段試験を受ける事ができるので、価値が上がります。


師範取得までの流れは以上です。


取得期間はどれくらいかかるのか

これも人それぞれですが、師範取得となると最短で2年という教室や、10年もかかってしまうという教室もあります。

教室を開くまでの期間だと、早ければ1年でも可能です。

何度も言うように、習得の早さの問題だけなので、人それぞれです。

私の知り合いの先生にこんな先生がいます。子供の頃に習字を習っていて、書くのはある程度の自信があったので開塾し、幼児と小学生を教えていました。

時々、高齢の方が習いたいと見学に来ていたそうですが、大人には教える自信がないため断っていたそうです。

そして自分の向上の為にも古典を習おうと決め、学校形式の教室で学び始め、1年が経ったころから大人にも古典の基礎を教えるようになりました。

その後、1年で師範を取得し、大人の生徒数の方が多いくらいまでになっています。

大人の教室では、月謝も高く設定できますし、平日の昼間の時間帯に教えられるのも好都合です。

書道は奥が深い授業になるからです。

大人が授業で求めていることは、
行書や草書などの大人の字が書きたい・・・
自分で創作作品が書けるようになって自宅に飾りたい・・・
などです。



多少高い月謝でも、楽しみたいという気持ちに応えてくれる教室は人気となります。



まずは誰に何を教えたいかを決めたら、無料の資料請求をしてみてください。

「仕事と資格.net」がわかりやすく、種類も豊富なのでオススメです。


通信講座を探すときには「ケイコとマナブ通信講座.net」がオススメです。


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